岡崎食文化探訪第1回 岡崎人とにかけうどん

およそ、岡崎人は麺食いである。

熊本屋本店のにかけ
 【岡崎食文化探訪】と題し、食文化を通して、岡崎を案内することにしたが、 やはり第1回にふさわしいものは、何といっても「うどん」しかも、 「にかけ」をおいて他に考えられない。
そこで、今回は、岡崎の「うどん」の特色と「にかけ」を、紹介しよう。


満留賀のにかけ

 岡崎人は、面食いであるが、特に「うどん」が好きである。
 「うどん屋」が100軒以上もあり、 そのほとんどが、うどんは自家製である。
 そして必ずあるメニューが「にかけ」だ。
 岡崎人は「うどん」というより、この「にかけ」が好きなのである。
 「にかけ」をおかずに、白飯を食べる。ご飯物の無い店さえあり、 そこでは、あたりまえのように「にかけ」をおかわりする。
 それでは、この「にかけ」とは、いったいどんな「うどん」のことであろうか。
成瀬屋支店のにかけ
 かけうどんは、全国どこにでもあるが「にかけ」は、岡崎近辺にしかないようだ。
 「にかけ」は、この地方独特の、濃い目の御汁のかけうどんに、 小さくきった味をつけてない油揚げ・薄切りのかまぼこ・少しの菜っ葉(ほうれん草の店が多い)・やくみねぎ・たっぷりの花かつおが必ずのっており、なぜか、内側が白いどんぶりに入って出て来る。
喉を焼きそうなちんちん(三河の方言ですごく熱いこと)の「にかけ」に、好みの量の一味をかけ、 花かつおが、踊っているうちに、いっきに食べると実にうまい。  茹でて間もないうどんは、少し飴色をしている。 持ってきたおばちゃんが一言、「あげたてだでおいしいぞん」このうどんはきわめて熱いが、出てきたときにわくわくするほど旨い。だから、一度にたくさんは、茹でない。
 一杯の「にかけ」には、岡崎人の「うどん」へのこだわりが、凝縮しているようだ。
 なんとか、讃岐うどんに負けない、実にうまい「にかけ」を、全国に、いや世界にピーアールし、特産にできないものだろうか。
私も、「にかけ」が大好きであるが、今回の取材で、3軒にお邪魔し、3杯続けて食べたらさすがに苦しかった。こんきぃこんきぃ
次回は、「かんとにとたこやき」を、紹介する予定だ。
ご意見はまでE-mailで
tacの岡崎ページへ戻る tacのホームページへもどる アウトドアが好きな人はここへ